【別館】 日々淡々の裏側で

【 これまた良い按配 】
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読書-3 夜市



【夜市】 恒川光太郎


日常の風景の中にぽっこり開いている「夜市」への入り口。
夜市にはなんでも売っています。夜市から帰ってくるには
何かを買わなければなりません。子供の頃夜市に迷い込んだ主人公は、
一緒に異界に入り込んでしまった弟と引き換えに
人攫いから「野球選手の才能」買いました。
成人した主人公がずっと持ち続けた罪悪感。その結末は・・・

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第12回ホラー小説大賞受賞作との事でしたが、ホラー的要素もありの、
ファンタジーのような雰囲気でもありの、素晴らしい内容でした。
千と千尋の神隠しに出てくるあの町のような光景が頭に広がります。
薄ぼんやりした大気とオレンジ色の灯りに照らされたお店、
そんな夜の市への入り口は、本当にどこかにひっそりと
口を開けているのかもしれません。
いつも行く公園の入った事のない藪の中や、鬱蒼とした林の向こうに。

弟と引き換えに手に入れた兄の時間。異界に取り残された弟の生きてきた時間、
結末は切ないけど決して後味悪い感じではありません。
二話集録されていて、後半の書き下ろし「風の古道」も良い話でした。
生と死を見つめながら、少年が成長する極上の短編です。

審査員が皆絶賛の選評にも納得いく本です。
すごい新人さんが居たもんだ。ぜひ!

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